世界大百科事典(旧版)内の慢性一酸化炭素中毒の言及
【一酸化炭素】より
…一酸化炭素は蓄積性がないので慢性中毒は起こさないが,軽症の急性中毒が繰り返されると,中枢神経系障害や心筋障害が蓄積されて,疲れやすさ,頭痛,めまい,もの忘れなどの症状が出る。かつてガス配管工などに多発した,いわゆる〈慢性一酸化炭素中毒〉や,冬のいろりから発生する一酸化炭素によるもので長野県鬼無里村などで問題になった〈信州心筋症〉がその例である。一酸化炭素は自動車排出ガスの規制対象物質であり,環境基準は8時間平均値20ppm,日平均値10ppm以下となっている。…
※「慢性一酸化炭素中毒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」