慢性肺気腫(読み)まんせいはいきしゅ

世界大百科事典(旧版)内の慢性肺気腫の言及

【呼吸機能】より

…このために肺胞気量に対する換気の割合は,肺尖では低く,肺下部では大きい。慢性気管支炎や慢性肺気腫などの気道閉塞性の病気では,肺内各部で非常に不均等に気流に対する抵抗が増加するので,肺上下の不均等換気に加えて,非常に小さい単位で換気の悪い肺胞とよい肺胞が生じ,肺胞での酸素取込みが著しく障害され,肺胞気と動脈血間の酸素分圧較差が増大し,動脈血酸素分圧は低下する。肺胞毛細血管膜を通るガス交換は,二酸化炭素の場合は水に対する溶解度係数が酸素の20倍もあるためにほとんど抵抗にならない。…

【肺気腫】より

…しかし,それが瀰漫(びまん)性,広範に生じると息ぎれがするようになる。これを肺気腫症または慢性肺気腫という。 肺気腫は組織形態のうえからは三つに分類される。…

※「慢性肺気腫」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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