慢性関節リウマチ(読み)まんせいかんせつリウマチ(英語表記)rheumatoid arthritis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「慢性関節リウマチ」の意味・わかりやすい解説

慢性関節リウマチ
まんせいかんせつリウマチ
rheumatoid arthritis

リウマチ様関節炎ともいう。全身結合組織の進行性炎症で,おもに関節を侵す疾患膠原病一種。 20~50歳代の女性に多く,男性の3倍も罹患する。原因は抗原抗体反応による自己免疫説が有力であるが,まだ解明されていない。症状は,朝の手指のこわばり,関節の対称性腫脹,関節の長く続く運動痛,皮下結節などが特徴的で,経過は自然治癒するものから,進行性で寝たきりとなるものまで,いろいろある。治療には,アスピリンインドメタシン,金製剤などの投与のほか,D-ペニシラミンなどの寛解導入薬による内科的治療,症例によっては滑膜切除術,関節形成術,人工関節置換術などの手術,温熱や運動,装具,補助具などによるリハビリテーション治療を病状,病期を考慮して組合せる。

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