慣習価格制(読み)かんしゅうかかくせい

世界大百科事典(旧版)内の慣習価格制の言及

【価格戦略】より

…(1)には,(a)商品原価に一定のマークアップmark‐up(通常は慣習的利潤)を加えて売価とする〈原価加算方式cost‐plus pricing〉,(b)諸条件を考慮しながらマークアップを適宜変化させて売価を決める〈変動マークアップ方式〉がある。(2)には,(a)化粧品のように,価格が高いほど高級で使用者のステータスも高くみられると考える消費者の心理を利用した〈名声価格制prestige pricing〉,(b)かつてキャラメルやセッケンにみられたように,ある一定の慣習化した価格が存在しており,値上げすると極端に売上げが落ち,値下げしてもあまり売上げが伸びず,したがって長期に慣習化した価格を維持する〈慣習価格制customary pricing〉,(c)98円とか998円といった端数の価格をつけることで割安の印象を与えようとする〈端数価格制odd pricing〉,(d)売れ筋の値ごろに価格をしぼることで消費者の選択を容易にするとともに,在庫管理の簡素化を図る〈プライス・ライン制price lining policy〉などがある。(3)には,競争相手の企業が設定した価格をそのまま模倣して(状況次第では一定の差をつけて)値決めをする〈模倣価格政策price imitation policy〉または〈追随価格政策price followship policy〉などがある。…

※「慣習価格制」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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