世界大百科事典(旧版)内の懸鼻の言及
【建築装飾】より
…その内容も豊富になり,渦や雲,波の自然物,唐草や牡丹,蓮華などの植物のほか,鳥,魚,竜,獅子,象などが刻まれた。装飾化の傾向は近世に入るとさらに強まり,江戸時代には頭貫(かしらぬき)の木鼻は獅子や象を別木でつくって取り付ける懸鼻(かけはな)とし,尾垂木(おだるき)や繫(つなぎ)虹梁など本来構造材であるものを丸彫の竜として装飾化することも行われた。さらに,柱,梁,桁などの表面に連続幾何学模様を浅く刻む地紋彫を施したり,あらゆる壁面に高肉の浮彫彫刻をつけるものも現れた。…
※「懸鼻」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」