戎神社(読み)えびすじんじゃ

世界大百科事典(旧版)内の戎神社の言及

【淡路人形】より

…文楽と同じく義太夫による三人遣いだが,人形がひと回り大きく,徳島県の阿波人形と同系である。淡路人形の起源については諸説があるが,大阪湾を隔てた摂津の西宮戎(えびす)神社を基盤に生まれたもののようである。戎神社は海神えびす神をまつる社で,古く水辺を漂泊していた傀儡(くぐつ)の流れをくむ集団が,そのえびす神を表現した人形を舞わして,人々の息災福運を祈った。…

【えびす(夷∥恵比須)】より

…七福神の一神として,福徳を授ける神とされ,家の台所や茶の間にまつられることが多い。春秋の夷(えびす)講には,財布にお金を入れて供えるなど商業神としての性格が強いが,農村では,竈(かまど)神や荒神(こうじん)信仰と習合して,稲の豊作をもたらす田の神の性格をも兼ねる。田植後のサナブリ,刈上祭に稲苗や稲の穂を供える地方もある。漁村では豊漁をもたらす神とされ,海岸や岬などに祠(ほこら)を設けてまつることが多い。…

【傀儡】より

…13世紀(鎌倉時代)の間に傀儡集団は各種の職能別に分散して定住したようで,14世紀以後はくぐつという語が集団民を指すことはなくなった。15世紀には〈てくぐつ〉が輩出し,それが16世紀には摂津西宮の戎神社と結合して職能組織をもち,〈えびすかき〉と称して劇団を組んだ。ほかに仏寺と結合した〈ほとけまわし〉などもあった。…

※「戎神社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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