戒論(読み)かいろん

世界大百科事典(旧版)内の戒論の言及

【初期仏教】より

… 初期仏教はこのように,当時の享楽主義的風潮と,伝統的苦行主義や形而上学を否定し,実際経験できる人間の身体的・精神的現象のみを取り上げて,欲望を滅し静かな涅槃の境地に入ることをすすめている。 初期仏教の教団は,修行者(出家)と在俗信者(在家)から成り,釈迦は出家に対しては上述の修行をすすめ,在家に対しては施論(慈悲をもって生きとし生けるものを愛し,特に出家者へ布施を行うこと),戒論(在家の五戒すなわち不殺生,不偸盗,不邪淫,不妄語,不飲酒の各戒を守ること),生天論(以上の二つを行えば,死後天に生まれる)の三つをすすめたといわれている。 初期仏教の聖典としては,スリランカに伝わるパーリ語で書かれた5部のニカーヤnikāya,漢訳として伝わる4部の阿含(あごん)(アーガマāgama)その他がある。…

※「戒論」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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