世界大百科事典(旧版)内の戦記絵巻の言及
【絵巻】より
… それに続く鎌倉時代は絵巻の流行時代として,絵巻の受容者の層が拡大し内容的にも様式的にも多彩な展開を示す。前代を懐古するかのような《紫式部日記絵巻》《駒競行幸絵巻》《小野雪見御幸絵巻》《伊勢物語絵巻》《枕草子絵巻》,和歌の興隆を背景とする《伊勢新名所歌合絵巻》《三十六歌仙絵巻》などが宮廷を中心として作り出される一方,武士の時代を反映して《平治物語絵巻》《後三年合戦絵巻》《蒙古襲来絵詞》などの戦記絵巻が生まれた。また前代以来の伝奇説話絵巻の系統として《吉備大臣入唐絵詞》や《長谷雄卿草紙》なども描かれた。…
※「戦記絵巻」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」