世界大百科事典(旧版)内の戸立造りの言及
【ジャンク】より
…この横隔壁の設置は,ジャンクを世界の他の地域の伝統的な船と区別する基本的特徴である。(2)伝統型の船首は平たんな箱型,いわゆる戸立造り(とだてづくり)である。(3)帆は檣(ほばしら)に非対称にかかる縦帆,すなわちラグスルで,蛇腹式に伸縮する。…
【和船】より
…遣唐使船のほとんどすべては,中国の大型ジャンクの貸与を受けたものであったから,これは和船の範疇(はんちゆう)には入らないが,遣明船となると,これはりっぱな和船(と称したかどうかは別として)である。ただし,その戸立造りの船首など,あるいはジャンクの影響を受けていたのかもしれない。 日本の大航海時代の主役といえば朱印船であるが,これは,洋式船と中国式船をミックスした〈暹羅船〉と呼ばれていたものに日本独自の艤装(船首部斜檣の下方や両玄の数ヵ所にある張出し窓など)を施したもので,いわば,中・洋・和を6:3:1くらいの割りに折衷したユニークな船であった。…
※「戸立造り」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」