扶蘇山城(読み)ふそさんじょう

世界大百科事典(旧版)内の扶蘇山城の言及

【朝鮮美術】より

…百済は3国のなかでも最も築城が多く,木柵と土城の多いのが特徴である。各都城には防備のための山城を設けたが,首都泗沘を防御するための扶蘇山城と市街地を囲む羅城(外城),そして扶蘇山城の周囲を包む中城を備え,さらに外郭山城として甑山城,青馬山城,石城山城,聖興山城を配して王都を防備している。 百済に仏教が伝えられたのは4世紀末ころで,扶余の一帯には寺址が多く,定林寺址,軍守里寺址,金剛寺址,東南廃寺址などがあり,伽藍配置は中軸線上に中門,塔,金堂,講堂を配したいわゆる四天王寺式である。…

【扶余】より

…扶余の歴史的記念物は,扶余邑内に遺存する百済後期の遺跡群に,目をみはるものが多い。大きく湾曲する錦江(白馬江)の東岸に面した独立丘陵に扶蘇山城があり,土塁や軍倉跡などが認められる。扶蘇山城の南麓は,王宮跡と推定され,また,そこから南方1kmほどのところに宮南池という庭園跡がある。…

※「扶蘇山城」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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