世界大百科事典(旧版)内の抗炎症薬の言及
【解熱鎮痛薬】より
…医薬の研究に近代科学の手法が導入された19世紀以降,サリチル酸系の薬物のほかにアニリン系,ピラゾロン系などの化合物が有力な解熱鎮痛薬として発見されたが,それらのなかには,その後今日までの間に発生頻度は少ないものの副作用の面で問題があることが注目され,アセトアニリド(アニリン系)やアミノピリン(ピラゾロン系)のように,かつては広く使われたものの今では使用されなくなったものもある。さらに1960年代に入ると抗炎症薬の開発研究が盛んとなり,作用機構からみてアスピリンと同じタイプに属し,そしてアスピリンよりも強力な抗炎症薬が数多く発見されて実用化された。これらの抗炎症薬はアスピリンも含めて解熱・鎮痛・抗炎症の作用をもつ薬物として認識されている。…
※「抗炎症薬」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」