世界大百科事典(旧版)内の抜歯鉗子の言及
【抜歯】より
…【春成 秀爾】
【医療としての抜歯】
医療としての抜歯は,日本では名古屋玄医の著した《医方問余》(1679)に記載されており,ある薬剤を歯肉に用い,歯を弛緩させて脱落させたという。一方,西欧では,古代ギリシアですでに抜歯鉗子が用いられており,てこ(梃子)は11世紀ころから用いられ,16世紀ころの抜歯鉗子とてこは現代のものと大差がない。抜歯は,局所麻酔あるいは全身麻酔により〈てこ〉および抜歯鉗子を用いて歯を脱臼させて摘出する。…
※「抜歯鉗子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」