世界大百科事典(旧版)内の押出技法の言及
【金属工芸】より
…〈四十八体仏〉と呼ばれる法隆寺伝来の小金銅仏(東京国立博物館)も同じ技法といえる。一方,鍛金技法の一つである押出(おしだし)技法が,白鳳から奈良時代にかけて流行した。法隆寺《玉虫厨子》扉背面の千仏銅板や阿弥陀三尊および比丘形像などは,刻印するように銅板の裏から仏像形で打っており,また法隆寺,唐招提寺などに伝わる大型の押出仏は,半肉彫の鋳造製原型に薄い銅板をのせ,上からたたいて浮彫風に肉付けしている。…
※「押出技法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」