拝上帝教(読み)はいじょうていきょう

世界大百科事典内の拝上帝教の言及

【洪秀全】より

…1837年(道光17)3度目の府試(科挙の第1段階)に失敗した後,病んだ熱病の中で,天使に迎えられて天上に昇り,高貴な老人から,妖魔が跳梁する汚濁に満ちた下界の衆生を救えとの使命を与えられる幻夢を見た。のちに読んだ新教の布教用冊子《勧世良言》を自己流に解することで,彼はこの夢をキリストにつぐ上帝の次子である彼に与えられた上帝の啓示であると受けとり,〈拝上帝教〉を創始した。彼は中国古来の人格神である上帝を,ヤハウェと等置し,上帝以外に神はなく,中国に遍在するいっさいの偶像崇拝こそ中国人を堕落させた根源として,唯一神礼拝と禁欲倫理の厳守を説いた。…

【太平天国】より

…1851年(咸豊1)広西に樹立され,のち南京を首都天京として,清朝,また末期にはイギリス,フランス干渉軍と戦って64年(同治3)に滅んだ中国の民衆的政権。
[太平天国の理想と挙兵経過]
 母体は1843年(道光23)広東省花県の客家(ハツカ)の農民出の読書人洪秀全が創始した拝上帝教という宗教団体である。彼は科挙失敗後の病中に見た幻覚を,偶然手にしたプロテスタントの布教文書によって解釈し,みずからを堕落した中国を救う使命を真の神,天父上帝から与えられた者と確信した。…

※「拝上帝教」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

多文化主義

マルチ・カルチュラリズムともいう。さまざまな人種,民族,階層がそれぞれの独自性を保ちながら,他者のそれも積極的に容認し共存していこうという考え方,立場。「人種のるつぼ」的な同化主義に対抗する考え方で,...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android