世界大百科事典(旧版)内の拠出資本の言及
【自己資本】より
…これは,株式会社の比重の高まりという企業形態の変化がもたらした企業観の変化を反映する考え方といえよう。というのは,会社財産と株主の私有財産とが明確に識別されるようになった結果,負債はもはや資本主としての株主の消極財産とは考えられなくなり,会社それ自体にとっては,株主からの拠出資本と同様に資金調達の一つの方法でしかない,と考えられるようになったからである。この意味で,企業が社会のさまざまな人々から資金を調達する局面のすべてを広義の資本としてとらえ,これを自己資本と他人資本とに2大別する考え方は,相対的にみて,近代的な考え方であるといいうる。…
※「拠出資本」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」