挟書律(読み)きょうしょりつ

世界大百科事典(旧版)内の挟書律の言及

【禁書】より

…前213年,古の封建制を賛美し,郡県の新制を批判する声があがると,始皇帝は宰相李斯(りし)の提言を入れ,秦の史料以外のすべての歴史書および《詩経》《書経》,諸子百家の書はいっさい民間に所蔵することを禁じ,焼棄せしめた。ただし医薬,卜筮(ぼくぜい),農業に関する書のみはその使用を許すというこの挟書律(きようしよりつ)は,漢の高祖にも受けつがれ,恵帝に至って解除された。秦・漢の思想界は迷信的色彩が強かったが,ことに前漢の中ごろから後漢の初めにかけ,予言や神秘を説く讖緯(しんい)説が流行し,おびただしい緯書が現れた。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」