世界大百科事典(旧版)内の挨拶行動の言及
【挨拶】より
…挨拶の表現は,さらに,〈儀礼化〉の度合でもさまざまな段階に分かれる。ここでいう儀礼化とは,特定の行動の本来もっていたはずの機能が伝達的機能に転化するといったほどの意味であるが,ボルネオのムルット族がその高床式の家の入口に酒壺を置いて,客にいやおうなしに酒をのませたり,ニューギニアのビアミ族が出会うと,握手をしてから,座りこんでタバコをきせるで回しのみしたりするなどの例では,挨拶行動はほとんど儀礼化されておらず,〈実質的〉行為に近い。他方で,おじぎや合掌などは高度に儀礼化された身ぶりといえる。…
【行動】より
…なお草食性,腐食性を含めて,餌のとり方一般にかかわる行動を採食行動と総称する。 これ以外にも,行動の意味合いに応じて,新しい環境におかれた動物がしばらく周囲をさぐり回る探索行動とか,巣づくりのための営巣行動,仲間を認知し,互いの親和を強める挨拶行動,敵から逃げる逃走行動,目的は不明りょうだが,その時点での衝動の解消や将来の行動の予備的行為と思われる遊び(例えばじゃれる子ギツネ)などに細分することが可能である。【奥井 一満】。…
※「挨拶行動」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」