世界大百科事典(旧版)内の挿絵本の言及
【絵本】より
…英米ではピクチャー・ブックの語は慣用にすぎず,性格的にはイラストレーテッド・ブックと規定されており,厳密には,挿絵によって絵が主題を統一的に表現する構成をもった本を意味している。
【日本の絵本】
[近世まで]
日本では,江戸時代の劇場番付挿絵本と通称されていたが,一般には通俗的な,おもに婦女子向きの読物の挿絵本を絵本と呼んだ。歴史的には,平安時代末から室町時代末におよぶ多くの絵巻物は,絵が物語を表現する形式としては世界に比類ないが,その推移を見ると,内容が細分化するに従って絵は衰弱し,巻子本はついに冊子本に変わる。…
※「挿絵本」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」