世界大百科事典(旧版)内の掛布団おおいの言及
【敷布】より
…明治末から大正初期にかけて〈洗濯の便利のため,敷布団の上に白き敷布を被ふべきものとす〉(1912年刊《新式家事教本》ほか)という,合理的で清潔な生活が盛んに提案された。さらに〈被(か)け蒲団にも,洗濯の手数のかゝらぬやうに白布で被いをして,ひどく汚れぬうちに取換へるやうにする〉(1918年刊《新式家事教本》,1925年刊《家事教科書》)などと,敷布は現在の用語の布団カバーにもなって売り出され,第2次大戦期にかけて,都会を中心に敷布と掛布団おおいは普及していった。それらはすべて白い木綿であったが,1940年代ころからアメリカで色物や柄物のシーツが作られ,60年ころから服飾デザイナーの作品もあらわれ,世界各地に広がっていった。…
※「掛布団おおい」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」