世界大百科事典(旧版)内の採石法の言及
【鉱山】より
…この水に対する影響は,とくに日本のように水田稲作のさかんなところでは重大で,鉱廃水中の銅イオンによる水稲の生育不良が問題となった足尾鉱毒事件,同じく排出水中のカドミウムが原因とされた神通川流域のイタイイタイ病問題などが知られている(〈鉱害〉〈鉱毒〉の項参照)。 なお日本では,鉱山の諸活動は鉱業法,採石法,鉱山保安法等の法律の適用を受けている。鉱業法は金属鉱物(石灰石等数種の非金属鉱物を含む)を対象とする鉱山,石炭鉱山,石油鉱山等の,採石法は非金属鉱物および土石類を採取する鉱山の健全なる育成を図るための法律で,このなかでは鉱区の取得やその権利の行使,そのために必要な諸手続や鉱区図など添付すべき書類などに至るまで詳細な条項が定められている。…
【採石業】より
…日本ではコンクリートなどの骨材を生産する砕骨材採取業,建築材,墓石,灯籠(とうろう)などを生産する石材採取業,ベントナイトなどを採取する工業用原料採取業の三つが業態としてある。また,採石業を行うものは〈採石法〉(1950公布)の規制を受ける。 砕骨材採取業者は全国で約1600社あり,その多くは石材採取業や砂利採取業からの転業が多い。…
※「採石法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」