世界大百科事典(旧版)内の損害賠償制度の言及
【刑罰】より
…これが〈目には目を,歯には歯を〉といわれるタリオの原則である。しかし実力行使によっては損害が避けられないので,これを回避するため,自救行為は儀礼の形で象徴的に行うにとどめ,同時に加害者側が被害者側に贖罪のしるしとして金品を供与するようになり,損害賠償制度が成立するに至った。他方,社会を代表する正統的権力の担い手が政治的支配者として確立されるにつれて,この権威と権力者を守るために刑罰制度が整備されていき,損害賠償制度と性質上の区別がなされるようになった。…
※「損害賠償制度」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」