世界大百科事典(旧版)内の支配労働説の言及
【価値】より
…これは,いうまでもなく,労働価値説とは別種の価値論である。スミスにおける第2の価値論はいわゆる支配労働説といわれるもので,ある商品が支配することのできる労働,つまり労働者の生活必需品に換算することによってその商品が支配するとみなされる労働量によって,価値を規定するものである。この価値論はR.マルサスによって受け継がれたものであるが,支配労働を計算するためには諸商品の価格を知らなければならないという点からすぐうかがわれるように,その基本的性格は労働価値説とはいいにくい。…
※「支配労働説」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」