支麦の徒(読み)しばくのと

世界大百科事典(旧版)内の支麦の徒の言及

【伊勢派】より

荒木田守武(もりたけ)以来俳諧の盛んであった伊勢に,17世紀の末から18世紀の初めにかけて栄えた,涼菟(りようと),乙由(おつゆう)を中心とする蕉門の一派(伊勢蕉門)。乙由の別号から麦林(ばくりん)派,江戸蕉門に対して田舎蕉門,支考(しこう)一派を加えて支麦(しばく)の徒などとも呼ばれた。支考が伊勢に新庵を結び〈平談俗語〉を唱えたのが伊勢風の始まりで,門人の乙由,一有門の涼菟が加わり,全国に勢力を伸ばした。…

【乙由】より

…1698年,《伊勢新百韻》を朱反と共編し,1704年刊の《三疋猿》でも活躍する。涼菟没後は〈伊勢風〉の中心となるが,その一派は,平俗な作風の近似する支考の〈美濃派〉と共に,〈支麦(しばく)の徒〉と呼ばれた。〈花さかぬ身をすぼめたる柳かな〉(《麦林集》)。…

【美濃派】より

…俗談平話を唱え,平俗な俳風をよしとしたので,俳諧を広く普及させたが,質的低下をもまねいた。岩田涼菟,麦林舎乙由の伊勢派と俳風が近似するところから,他派からは両派一括して田舎蕉門・支麦の徒と呼ばれた。道統は廬元坊,五竹坊と受け継がれたが,その後は再和派と以哉派に分裂した。…

※「支麦の徒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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