世界大百科事典(旧版)内の改革オペラの言及
【グルック】より
…やがて彼自身も58年から64年までに8作のオペラ・コミックを書いた。そうした過程を通して,イタリア・オペラのなかにフランス精神を溶け込ませ,そのうえ音楽と演劇のバランスを改める,いわゆる〈改革オペラ〉が,台本作者R.カルツァビージの協力のもとに,生まれていく。そのねらいは,自身語るところによれば,不必要な音楽的装飾と歌手の技巧の優先を排して,〈単純,真実,自然〉を最大の導き手とし,〈詩に表現を与え,劇的状況を強めるためという本来の目的に沿って〉音楽を用いることであった。…
※「改革オペラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」