世界大百科事典(旧版)内の教授段階説の言及
【ヘルバルト】より
…彼は感情や意志などの精神生活がすべて〈表象(対象についての感覚)〉に基づくものであるとして人間の精神発達の内的構造を追求し,認識の段階を,明瞭,連合,系統,方法の四つに分けた。この心理学上の理論から彼の教授段階説も導き出された。すなわち,第1に学習内容を明瞭に把握させるために各教材を他と区別し,第2に新しく獲得された観念が既有の観念に結びつくように配慮し,第3に一般的観念の発展とその系統化をはかり,最後に習得した観念が実践を通じて生徒の日常生活に応用されるようにするというものである。…
※「教授段階説」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」