世界大百科事典(旧版)内の散逸系の言及
【非線形力学】より
…これらの結果,戸田格子は非線形力学の一大研究分野となった。
[ローレンツ系]
Ẋ=-σX+σY Ẏ=-XZ+rX-Y Ż=XY-bZハミルトン力学系が相空間の体積保存性を示すのに対し,力学変数の空間の任意領域の体積が時間とともにしだいに0に収縮する力学系を一般に散逸系と呼び,その代表例として1963年にE.N.ローレンツによって提案された上掲の運動方程式(ローレンツ方程式)を考える。この右辺は,変数X,Y,Zについて二次の非線形項を含む点でヘノン=ハイレス系と似ているが,一次の部分に以下のような意味での体積収縮性が含まれている点で異なる。…
※「散逸系」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」