敦煌写経(読み)とんこうしゃきょう

世界大百科事典(旧版)内の敦煌写経の言及

【写経】より

…すなわち白鳳・奈良時代の日本に伝わったとみとめられる隋・唐写経のいくつかは,こんにちも正倉院や知恩院などに蔵せられているが,20世紀の初め甘粛省の西端にある敦煌莫高窟(とんこうばつこうくつ)から万巻をこえる写経が発見され,イギリス,フランス,および北京にそれぞれ数千巻もたらされたが,日本にも少なからず伝わって各所に所蔵されている。イギリスに渡った敦煌写経の全部は,写真にして日本にも備えられた。 また各国の中央アジア学術探検隊が,唐時代を中心とした各種の写経を発掘してそれぞれの国にもたらしたが,日本の大谷光瑞が派遣した探検隊(大谷探検隊)も,敦煌ならびに中央アジアから多くの貴重な写経をもたらし,そのいくつかは竜谷大学に保存されている。…

※「敦煌写経」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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