世界大百科事典(旧版)内の文字改革運動の言及
【識字運動】より
…これは人民の生活水準が低いこと,教育制度の整備運営が不十分なことにもよるが,漢字自体の繁雑さにも起因している。したがって識字運動は,清末の盧戇章(ろこうしよう)の〈中国第一快切音新字〉以来,王照の〈官話字母〉,労乃宣らの〈簡字〉運動,1910年代後半からの〈注音字母〉運動,国語統一籌備会による〈国語羅馬(ローマ)字〉運動,30年代の大衆語表音方法としての〈拉丁(ラテン)化新文字〉運動など,一連の文字改革運動となって展開された。解放後,漢字は,略字(簡体字)が使用され(1956年1月第1次漢字簡化方案公布),ローマ字表記が並用されている(1958年2月漢語音方案公布)が,急激な簡略化は失敗している(1977年発表の第2次案の撤回)。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」