世界大百科事典(旧版)内の文学サロンの言及
【サロン】より
…この時期にはなおタリアン夫人,シュアール夫人,ジャンリス夫人らのサロンもあり,文学的にはシャトーブリアンらが訪れたルプランス・ド・ボーモン夫人のサロン(1800‐03)が有名である。ロマン主義時代にはユゴーやノディエもサロンを開き,七月王政期にはジラルダン夫人のそれも知られるが,最後の文学サロンといわれたのはレカミエ夫人dame Récamier(1777‐1849)のサロンである。第二帝政期になると,公女マティルドのサロン(フローベール,ゴンクール兄弟などが出席),プルタレス伯夫人のサロンなど貴族的サロンが再び現れ,第三共和政下ではジュリエット・アダン夫人,劇作家アルマン・ド・カイヤベなど作家自身の開くサロンが目だつようになる。…
※「文学サロン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」