世界大百科事典(旧版)内の斗姆信仰の言及
【北極星】より
…そこで,北斗神が地上に降臨して人間の行為の善悪を伺察(しさつ)し,寿命台帳に記入する庚申,甲子あるいは月の3日,27日の両日に北辰北斗の醮祭(しようさい)(星祭)をして国家安寧(あんねい),長寿福禄,攘邪却災を祈った。さらに後世,玉皇大帝,紫微大帝,北斗七神は斗姆から生まれた兄弟神とする斗姆信仰も行われ,《北帝説豁落七元経》など多くの経典が説かれた。 一方,仏教でも早く《七仏八菩薩所説大陀羅尼神呪経》が北辰を妙見菩薩とし,その神呪(しんじゆ)を称えることで国家護持の利益を得られることを説くが,とくに唐代の密教は道教の影響を強く受けた北辰北斗信仰を説いた。…
※「斗姆信仰」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」