断層パラメーター(読み)だんそうパラメーター

最新 地学事典 「断層パラメーター」の解説

だんそうパラメーター
断層パラメーター

fault parameter

震源断層を記述する物理量。断層面と食違い(すべり)の方向は,図のように,走向φs傾斜δ,すべり角λの三つの角度で表される。傾斜角の範囲を0≦δ≦90°とし,断層の下盤側に対する上盤側のずれをすべり方向とする。断層の大きさを表す量として断層面積Sと食違いDがある。断層面を長方形で近似する場合には長辺,短辺をそれぞれ長さ,幅という。震源全体の大きさを表す量として地震モーメントM0)があり,M0=μDS(μは剛性率)の関係がある。断層の運動過程を表す物理量として,破壊フロントの伝播速度(破壊速度),食違いの継続時間(ライズタイムτ),食違い速度(D/τ)などがある。これらのパラメーターは地震波の放射パターン波形,余震分布などから推定される。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

関連語 DS 正幸

世界大百科事典(旧版)内の断層パラメーターの言及

【地震】より

…また断層運動生成前に断層面に働いていた剪断応力σ0と生成後の応力σ1の差⊿σ=σ1-σ0を応力降下量と呼び,DS,またはM0Sの関数として表すことができる。このようにして断層運動を物理的に規定する主要な量,すなわちいくつかの断層パラメーターによって,地震発生の状況を完全に表現できるようになった。 これらのパラメーターのうち,断層面の走向・傾斜と断層運動の方向(スリップ・ベクトル)は地震を発生させる断層の型を表現する。…

※「断層パラメーター」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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