世界大百科事典(旧版)内の断層組織地形の言及
【活断層】より
…なお,古い地質時代の断層でも,規模の大きいものは,断層の両側にある異なる種類の岩石や断層破砕帯の差別的な浸食によって,崖地形や谷地形ができることがある。これらは断層組織地形と呼ばれるが,断層変位地形との判別が難しいこともある。 地質学的調査では,断層変位のタイプの識別のほか,第四紀層の累積変位量とその年代の見積りが重要である。…
【断層地形】より
…断層がなんらかの形態で地表に表現されている地形をいう。これには,断層に沿う選択的な浸食作用が起伏に現れた断層組織地形と,断層運動による地表面の食違いが起伏に現れた断層変位地形ないし活断層地形がある。
[断層組織地形]
断層沿いには断層運動に伴ってある幅をもった破砕帯が発達しており,この部分は周辺に比べて浸食に対する抵抗性が弱い。…
※「断層組織地形」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」