新星映画社(読み)しんせいえいがしゃ

世界大百科事典(旧版)内の新星映画社の言及

【日本映画】より

…その先駆となったのは,東宝争議の妥結資金によって日映演(日本映画演劇労働組合)が自主製作した《暴力の街》(山本薩夫監督)で,50年2月に大映系で公開された。そして,これの興行的成功をきっかけに,東宝退社組を中心に新星映画社が設立され,前進座との提携で第1回作品《どっこい生きてる》(1951。今井正監督)を製作した。…

【山本薩夫】より

…48年の東宝争議で退職し,日本映画演劇労働組合の自主製作映画《暴力の街》(1950)を撮り,戦後日本の独立プロ運動の先駆となる。その後も,占領軍から〈レッドパージ〉の指令がだされながらも,50年には今井正,亀井文夫らと独立プロ〈新星映画社〉を設立,《箱根風雲録》(1951),《真空地帯》(1952。野間宏原作)をつくり,55年に設立した山本プロでは全国農村映画協会作品《荷車の歌》(1959),日教組を財政的なバックとした《人間の壁》(1959)をつくるなど,精力的な仕事をつづけた。…

※「新星映画社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android