世界大百科事典(旧版)内の新潟海岸の言及
【海岸浸食】より
…少なくとも明治以降約1世紀間の日本沿岸の海岸線位置の変化をみると,全体的には前進しており堆積傾向にある。しかしながら,新潟海岸のように昭和初期から海岸浸食が問題となっていた海岸もあり,特に第2次大戦後,各地の海岸で浸食が顕在化し問題とされるようになった。とりわけ大河川の河口部や沿岸の構造物周辺での浸食が著しく,ダムの建設等による河川供給土砂の減少や防波堤による沿岸漂砂の阻止など,おもに人為的な要因によって海岸浸食が生じている。…
【河川計画】より
…また,旧川には大洪水がこなくなったため,従来の川幅は広すぎることになり,洪水の流れで河床の土砂を押し流す力も減ってしまった。その結果,その後20余年を経て旧川下流部河道の河床は上昇し,舟運や排水には不便となり,河口部周辺の新潟海岸は決壊し海岸線は後退しはじめるなどの影響が現れている。放水路という大手術を加えられた信濃川は,手術は成功したものの,いくたのいわば副作用が発生したといえる。…
※「新潟海岸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」