世界大百科事典(旧版)内の新約外典の言及
【聖書】より
…この言葉は,〈秘義的な教えを記しているゆえに特定の集団の外部に対して隠されるべき書物〉という意味でも用いられたが,やがて〈異端的内容のゆえに排除され隠されるべき書物〉という意味をもつに至った。古代教会においてはapokryphaは後者の意味で〈旧約偽典〉および〈新約外典〉を指すことが多く,〈旧約外典〉は〈教会の書物libri ecclesiastici〉などと呼ばれた。ルターが旧約外典を,〈Apokrypha,すなわち聖書と同様に扱うべきではないが,読んで有益な書物〉という標題とともにそのドイツ語訳聖書に収録して以来,これがプロテスタントの標準的な語法となった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」