世界大百科事典(旧版)内の方向量子化の言及
【量子力学】より
…15年にはA.ゾンマーフェルトが量子条件を多重周期の運動に一般化し,水素原子の定常状態をすべて決定した。ここで原子の角運動量が離散的な方向のみをとること(方向量子化)が見いだされ,一方では座標軸は任意の方向に設定できるので,理論はパラドックスに逢着したことになる。原子原子スペクトル
[遷移確率]
アインシュタインは原子における一つの定常状態から別の定常状態への電子の遷移は確率的におこるとし,その確率を電子に当たる光の強度に比例する部分(誘導遷移)と光なしでも残る部分(自発遷移)に分けた(1916‐17)。…
※「方向量子化」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」