世界大百科事典(旧版)内の方形文字の言及
【文字】より
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[字の形]
今日用いられている文字のほかに,かつて行われていた文字を含めると,文字の種類はひじょうに多く,それぞれにおける字の形や字の配列法など多種多様のものがある。古代の漢字やエジプト文字などのように,字の形の多くが物の形をかたどっているものは〈象形文字〉と呼ばれ,バビロニア,アッシリア,古代ペルシアの文字資料にみられる〈楔形(くさびがた)文字〉や,ヘブライ文字,パスパ文字などに対する〈方形文字〉の呼名はそれぞれ字の形に即して与えられたものである。ちなみに,古代エジプトの象形文字は〈ヒエログリフhieroglyph〉と呼ばれ,それは〈聖刻文字〉ともいわれて,古代人の文字に対する神聖観のあらわれであると説かれるが,この術語は古代エジプト文字に限らず,ヒッタイト,クレタ島などの象形文字や漢字にも通用されている。…
※「方形文字」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」