世界大百科事典(旧版)内の方形犂の言及
【すき(犂)】より
…乾燥地帯では,深耕すれば貴重な土壌水分を蒸発させてしまうだけである。(3)方形犂 原型はインド犂にあり,犂底と犂轅とを固定させる犂柱が短床の犂底の前方部に取り付けられた犂。その発達した形態では,長床の犂柱,犂柱,犂身,犂身の中ほどからまっすぐにのびる犂轅の四つが方形の断面を形成するので,方形犂とよばれる。…
【農具】より
…
[麦農耕]
西アジアから地中海沿岸へと続く冬雨型乾燥地帯の麦作は冬を作季とし,1年の休閑を介在させる2年1作で栽培されることが多い。犂は湾轅犂(わんえんり)が一般で,イラン,トルコなどでは方形犂が使用される。いずれも木製の犂轅で2頭用軛に接続して使用される浅耕用の長床犂である。…
※「方形犂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」