世界大百科事典(旧版)内の旗本備の言及
【合戦】より
…しかし,戦国大名の場合どちらかといえば本城や支城の防備を基軸として家臣団が編成されていたのに対し,支城が破却され(城破り(しろわり)・一国一城令),家臣団の城下町集住を原則とする近世大名においては,合戦を基軸としてすべての家臣が編成されていた。その編成表が分限帳(ぶげんちよう)であるが,それによれば大名の軍隊は,家老を大将とするほぼ1万石程度の戦闘単位である備(そなえ)によって構成され,大名自身も旗本備または本陣と呼ばれる直属の戦闘単位を率いた。各備は先備(さきぞなえ)・二の備・本陣・殿(しんがり)のように合戦における役割によって配列され,本陣からの命令は使番(つかいばん)によって伝達され,その実行が監察された。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」