世界大百科事典(旧版)内の日中漁業民間協定の言及
【日中漁業協定】より
…それは,講和条約が中国との戦争状態を終結させるものではなく,1950年12月中国軍政委員会が設定した底引網漁業禁止区域を侵犯したという理由によるものであったが,朝鮮戦争後の厳しい国際情勢をも反映していた。国交未回復状態下にあり,日本の底引網漁業者を母体とする民間漁業団体によって,55年中国との間に日中漁業民間協定が締結された。その主要な内容は,(1)中国政府の設定した軍事警戒区域,軍事航行禁止区域に日本漁船は立ち入らない,(2)中国政府が定めた機船底引網漁業禁止区域においては日本は自主的に操業を抑止するというもので,これにより安全操業が確保された。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」