日本水平社(読み)にほんすいへいしゃ

世界大百科事典(旧版)内の日本水平社の言及

【水平社】より

…こうして水平社運動は行政や軍隊の差別を糾弾しつつ,労働者・農民の階級闘争との結合をはかろうとした。この方向に反対する右派の南梅吉らは1927年,別に日本水平社を組織した。また全国水平社内の左派は31年,他の急進的左翼団体との結束を強めて水平社解消論を唱えたが,この意見を克服すべく,33年第11回全国大会において部落委員会活動の方針が採用された。…

【部落解放運動】より

…また植民地朝鮮の衡平社の運動(衡平運動)との連帯もはかられた。しかし,全国水平社の階級闘争への進出は,おりからの社会主義運動をめぐるアナ・ボル論争の影響も加わって,反対の意見も強く,その一部は1927年(昭和2),〈純水平運動〉を標榜して別に日本水平社を結成した。また28年の三・一五事件と29年の四・一六事件の日本共産党に対する大弾圧によって,水平社運動の活動家も多数検挙・投獄された。…

※「日本水平社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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