日本百観音霊場(読み)にほんひゃくかんのんれいじょう

世界大百科事典(旧版)内の日本百観音霊場の言及

【西国三十三所】より

…江戸時代になると,農民や商人,はてはこじきにいたるまでの幅広い階層の人びとが巡礼の旅に出るようになる。やがて,西国三十三所が坂東三十三所秩父三十四所とともに,日本百観音霊場として組みあげられると,交通路の整備と庶民の経済的安定に伴い,巡礼が空前のにぎわいを見せるようになった。このような巡礼の風に刺激されて,多くの地域的な巡礼コースが生まれる。…

【秩父三十四所】より

…秩父三十四所観音霊場ともいい,秩父盆地(埼玉県)に点在する34ヵ所の観音霊場を巡る巡礼コースである。西国三十三所坂東三十三所の観音霊場とあわせて,日本百観音霊場を構成する。熊野の青岸渡(せいがんと)寺から始まった観音巡礼の旅は,西国,坂東,秩父の霊場を経て,秩父34番の水潜(すいせん)寺で結願する。…

【坂東三十三所】より

…関東地方一円に広がる観音霊場を巡る巡礼コースで,西国三十三所の影響を受けてできたもの。後に,西国三十三所,秩父三十四所とともに日本百観音霊場を構成する。成立したのは鎌倉時代の初頭で,将軍源頼朝の観音信仰を契機としたともいわれる。…

※「日本百観音霊場」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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