日根野(読み)ひねの

世界大百科事典(旧版)内の日根野の言及

【礼銭】より

…1512年(永正9)の追分新関では関屋に放火するなどの争いがおこり,結局関所を破棄してもらうために,馬,太刀と方々への礼物36貫文が入用であり,各商人団に割り当てている(《今堀日吉神社文書》)。一般村落にあっても同様で,和泉国日根野では,軍隊の駐留禁止の制札をもらうため,制札の代は2枚で200疋であるが,そのために動いてくれた〈内談之輩〉10余人への礼銭が2000疋に及んだ(《政基公旅引付》)。自治都市においても同様で,大山崎では礼銭によって軍勢駐留の禁制を方々から得ており,また音信の礼物として,朝倉義景に青銅50疋,六角義弼に青銅100疋,細川晴元には鳥目200疋を出している(《離宮八幡宮文書》)。…

※「日根野」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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