世界大百科事典(旧版)内の日田林業の言及
【日田[市]】より
…豪商たちは金融のほか,蠟絞(ろうしぼり),酢,糀(こうじ),みそ,しょうゆなどの製造・販売もしたり,周辺村落の村役人をつとめる者もいた。津江・大山筋の林業に手をのばす者も出て,のちの日田林業の基礎が形成された。 政治・経済的発展のなかで,諸国の文人たちの往来も繁く,俳諧などを中心に学問・文芸も発達し,いわゆる日田文化が成立した。…
【日田盆地】より
…古墳時代の遺跡が盆地周辺一帯に分布し,また条里制遺構も盆地床一面に残っている。 日田林業は,豊富な降水量と深い霧など樹木の生育に適した気候条件と,筑後川水系の水運の便を背景に成立した。明治中期までは樹芸林業(コウゾ,ハゼノキ,シュロ,クヌギなど)が主であったが,明治後期から杉やヒノキを中心とする用材林業に転換し発展した。…
※「日田林業」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」