日置氏(読み)ひおきうじ

世界大百科事典(旧版)内の日置氏の言及

【主殿寮】より

…9世紀後半には負名氏以外からも殿部に任用されるようになった。令制前には,上毛野(かみつけぬ)氏の一族の車持氏は,天皇の乗物の挙行(くるまもち)に奉仕し,笠取氏は行幸の際の蓋の挙持に奉仕し,日置氏は灯燭等に奉仕した。鴨氏は山城の葛野(かどの)の県主(鴨県主)で,《下鴨系図》には舒明・皇極朝に久治良が〈殿寮〉に出仕したこと,主水司水部に多数出仕したことが記されている。…

【日置部】より

…一方,神事や祭祀にかかわり合いながら,それらの手工業生産にも当たる性格も指摘されてきた。 もともと日置氏は宮内省主殿寮殿部(とのもり)の負名氏(なおいのうじ)の一つで,本拠は大和国葛上郡日置郷にあり,地縁的にも職掌的にも同じ負名氏の鴨氏と類縁の関係にあったと考えられている。葛城の鴨氏が阿治須岐託彦根(あじすきたかひこね)神をまつるのに対し,日置氏はこの神の妻という阿麻乃弥加都比女(あまのみかつひめ)をまつっていた(《尾張国風土記》)。…

【主殿寮】より

…9世紀後半には負名氏以外からも殿部に任用されるようになった。令制前には,上毛野(かみつけぬ)氏の一族の車持氏は,天皇の乗物の挙行(くるまもち)に奉仕し,笠取氏は行幸の際の蓋の挙持に奉仕し,日置氏は灯燭等に奉仕した。鴨氏は山城の葛野(かどの)の県主(鴨県主)で,《下鴨系図》には舒明・皇極朝に久治良が〈殿寮〉に出仕したこと,主水司水部に多数出仕したことが記されている。…

※「日置氏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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