世界大百科事典(旧版)内の早川電機の言及
【家庭電器】より
…戦前,日本でラジオ生産の圧倒的なシェアを有していたのは,GE(ゼネラル・エレクトリック)社が占有する受信用硬質真空管に関する特許の独占的実施権をもつ東京電気(1939年に芝浦製作所と合併して東京芝浦電気,84年東芝)と,薄利多売で急成長した松下電器産業であった。戦時中には,ラジオが思想教育手段として使われるなど需要が増大するなかで,早川電機(現,シャープ),八欧電機(現,富士通ゼネラル)といったセット・メーカーが台頭した。戦後も,これら大手ラジオセット・メーカーは急成長を続けたが,その背景には東芝,日立製作所が,財閥解体や労働大争議に揺れ,また重電部門の近代化に忙殺されて,ラジオ部門を拡充できなかったという事情もあった。…
※「早川電機」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」