世界大百科事典(旧版)内の明和改正謡本の言及
【観世元章】より
…一方で元章は篤学な考証家であり,父清親にならい家伝の世阿弥伝書を数多く書写し,さらに考証・注釈を加え,その一部を版行するほどであった。このような元章の識見と将軍の後援とによって行われたのが,いわゆる〈明和改正謡本〉の刊行である。田安宗武,賀茂真淵らの協力の下,65年(明和2)6月に幕府御用書肆出雲寺和泉掾より出版されたこの謡本は,古曲の復曲や新作を含む210曲のほか,《二百拾番謡目録》1冊,《九祝舞》1冊,《独吟》9冊から成る。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」