明朝体花押(読み)みんちょうたいかおう

世界大百科事典(旧版)内の明朝体花押の言及

【花押】より

…記号もしくは符号風の略式の自署(サイン)で,判(はん),書判(かきはん),判形(はんぎよう),押字(おうじ)などともいった。花押の起源は自署の草書体にある。これを草名(そうみよう)とよび,草名の筆順,形状がとうてい普通の文字とはみなしえないまでに特殊形様化したものを花押という。
[起源と種類]
 花押の発生は中国にあって,その時期は遅くも唐代中期と見られている。日本の花押も中国にならって用い始めたと考えられ,その時期は遺存史料の限りでは10世紀前半期ころのようである(933年の坂上経行の花押が初見)。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」