世界大百科事典(旧版)内の春宵秘戯図の言及
【春画】より
…代表作に菱川師宣画《小むらさき》(本,1677刊),鳥居清長画《色道十二番》(版画12枚),喜多川歌麿画《歌まくら》(版画12枚,1788刊),葛飾北斎画《浪千鳥》などがある。【小林 忠】 中国では春宮図,春宵秘戯図という。古代の黄帝と素女に仮託する男女交媾の房中術の流行によって上層階級に解説図の需要があったらしいが,伝存するものは明代以降で,絹本,紙本の彩色画冊のほか,《金瓶梅》《肉蒲団》などの好色小説に取材した画帖や刻本も伝わっている。…
※「春宵秘戯図」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」