世界大百科事典(旧版)内の昭堂の言及
【禅宗寺院建築】より
…塔は五山十刹には残らず,長野県安楽寺八角三重塔が本格的な禅宗様仏塔として唯一で特異なものであるが,山口県瑠璃光寺五重塔や広島県向上寺三重塔など和様を主体とした塔が多かったらしい。塔頭は高僧が子院に住み弟子,従僧をもつことから,高僧の墳墓を院内につくり,その墓塔を弟子が守り拝礼する昭堂などがおかれ,子院を継承するようになって定着した。住持の居室と客殿を兼ねた方丈と,政所(まんどころ),食堂,厨房,従僧居室を兼ねた庫裏(くり)とが組み合わされて主体となる。…
【塔頭】より
…明治以降は法的には一末寺としての取扱いをうけている。 塔頭の形態は,卵塔(らんとう),昭堂(しようどう),方丈(ほうじよう),僧堂,書院,庫裏(くり)などから構成される。禅僧の墓を卵塔あるいは無縫塔と呼び,四角,八角の台座に卵形の塔身をのせる。…
※「昭堂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」